借地権とは
 
							
								借地権とは、建物を建てるために他人の土地を借りて使う権利のことです。
								簡単に言うと――
								土地の持ち主(地主)は別にいて、あなたはその地主から土地を借り、その土地の上に自分の家や建物を建てることができます。
								この「土地を借りて使う権利」が借地権です。
							
借地権と所有権の違い
利用に限られる
(借地権のみ譲渡)
ケースが多い
								土地の所有権とは、その土地を自由に使ったり、貸して収益を得たり、売却したりすることができる「完全な権利」です。
								
								一方で借地権は、「建物を建てるために土地を借りる権利」に限られます。土地そのものを自由に売ったり処分したりすることはできません。また、地代の支払いが必要で、土地の譲渡や建て替えの際にも制限があることが一般的です。
								
								そのため、借地権付きの物件は価格が安くなる傾向があります。
								しかし、購入後に地代や更新料などの費用がかかるほか、将来の売却や建て替えに制限がある点には注意が必要です。
								
								借地権の売却には、所有権とは異なる手続きや注意点があるため、詳しくはセンチュリー21はりき不動産にご相談ください。
							
借地権の売却・買取の仕組み
借地権の売却は、所有権の不動産売却とは異なり、地主の承諾が必要など、特有の手続きがあります。売却方法は大きく分けて以下の2つです。
PATTERN 01
借地権者が第三者に売却するケース(仲介)
不動産会社を通じて、借地権を第三者に売る方法です。地主の譲渡承諾が重要なポイントになります。
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										借地権を売却したいと考える   
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										借地権に詳しい不動産会社に相談し、媒介契約を結ぶ   
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										不動産会社が物件を査定(周辺相場や建物の状態をもとに)   
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										地主への譲渡承諾交渉(不動産会社が代行することも多い)   
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										買主を探すため広告活動を開始   
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										条件がまとまれば、借地権者と買主で売買契約を締結   
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										地主から正式な「譲渡承諾書」を取得、地主に対して承諾料を支払う(相場は地域や契約条件による)   
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										残代金を受け取り、借地権の譲渡と建物の引き渡しを行う   
PATTERN 02
借地権買取業者に売却するケース
借地権専門の買取業者に直接売る方法です。早期現金化や地主交渉を避けたい場合に向いています。
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										買取業者に相談・査定を依頼   
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										業者が査定し、買取価格を提示   
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										地主への譲渡承諾書交渉(業者が代行することが多い)   
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										提示価格に納得すれば、売買契約を締結   
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										地主から正式な「譲渡承諾書」を取得、地主に対して承諾料を支払う(相場は地域や契約条件による)   
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										残代金の支払いと建物・借地権の引き渡しを行う   
知っておきたい!補足事項

- 地主の承諾について
										地主は正当な理由がない限り譲渡を拒否できませんが、承諾料を請求する権利があります。 
- 借地契約の内容が影響する
										契約に定められた「期間」「建て替え制限」「更新の可否」などは、売却価格や条件に大きく影響します。 
- 専門家への相談がおすすめ
										借地権の売買には法律や契約に関する知識が必要となるため、不動産会社だけでなく、司法書士や弁護士などの専門家に相談することも重要です。 
借地権買取のメリット

MERIT 01
現金化までのスピードが早い
										借地権の売却は、通常の所有権付き不動産に比べて、買い手が見つかりやすく、比較的短期間で現金化が可能です。
										特に、借地権の取引に精通した買取専門業者であれば、独自の査定ノウハウや販路を持っており、スムーズな取引が期待できます。
										また、業者による直接買取であれば、地主との交渉を売主自身が行う必要がないケースもあり、心理的・時間的な負担を軽減できます。
									

MERIT 02
売却に伴う手間が軽減される
										借地権を買取業者に直接売却する場合、不動産会社を仲介しないため、仲介手数料がかからないことがあります。
										さらに、譲渡にあたって必要となる地主からの承諾手続きや交渉についても、業者側が代行してくれることが多く、煩雑な作業を避けられます。
										また、築年数が経過している建物や、現状では劣化が進んでいる場合でも、修繕やリフォームを行うことなく売却できる可能性があります。
										加えて、個人間売買と比べて、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)のリスクが抑えられることも安心材料の一つです。
									

MERIT 03
地主との関係性を整理できる
										借地権を手放すことで、毎月または定期的に発生する地代の支払い義務から解放されます。
										さらに、契約更新、建て替え、増改築などの場面で地主との間に生じる可能性のあるトラブルを未然に防ぐことができます。
										また、相続時における借地権の取り扱いは煩雑になることが多いため、あらかじめ売却しておくことで、相続人間の分割トラブルを避ける相続対策にもつながります。
									

MERIT 04
精神的な負担の軽減
										借地権を保有し続けることで感じる将来的な不安や煩わしさから解放され、気持ちの面でも大きな安心感が得られます。
										また、売却活動に伴う広告出稿や内覧対応といった売主側の負担が最小限に抑えられるため、多忙な方やご高齢の方にとっても負担が少ない取引が可能です。
									

MERIT 05
特定の状況下での有効な選択肢
たとえば、老朽化した建物を解体・撤去する費用をかけたくない場合や、急な転勤・住み替えなどで早急に資金が必要な場合にも、借地権買取は迅速かつ柔軟な解決策として有効です。
よくあるご質問
									
										借地権ってどれくらいの値段で売れるの?
										
									
								
								借地権ってどれくらいの値段で売れるの?
												借地権の価格は「その土地の評価額 × 借地権割合」で算出されるのが一般的です。
												借地権割合は地域によって異なり、50〜70%程度が多いです。
												実際の売却価格は、借地の条件(契約内容・地代・更新の有無)や建物の状態、近隣の需要なども影響します。
											
									
										どうして所有権より安くなるの?
										
									
								
								どうして所有権より安くなるの?
												借地権は土地そのものの所有権ではなく「借りる権利」なので、処分や活用に制限があり、自由度が低いため価格が下がります。
												また、地代支払いや地主の承諾が必要な点も、価格を抑える要因になります。
											
									
										すぐに現金化できますか?
										
									
								
								すぐに現金化できますか?
												条件が整えば1ヶ月前後で現金化も可能です。
												ただし、地主の承諾や必要書類の準備、場合によっては測量や登記の手続きなどがあるため、状況によっては2〜3ヶ月かかることもあります。
											
									
										地主さんに知られずに売却できますか?
										
									
								
								地主さんに知られずに売却できますか?
												原則として地主の承諾が必要なため、秘密での売却は難しいです。
												特に譲渡や名義変更には、契約内容に応じて「承諾料」が発生する場合があります。
											
									
										買取の流れはどうなりますか?
										
									
								
								買取の流れはどうなりますか?
												一般的な流れは以下のとおりです。
												無料査定の依頼 → 契約書や権利証などの確認 → 借地権の条件精査(地代・更新有無など) → 地主への承諾交渉 → 売買契約の締結 → 決済・現金受け取り
												お客様には、書類のご準備と一部立ち会いをお願いすることがあります。
											
									
										地主との交渉はしてもらえますか?
										
									
								
								地主との交渉はしてもらえますか?
												はい、交渉も代行いたします。
												ただし、承諾を得ることが必要なケースが多いため、地主との関係性や契約内容を事前に確認させていただきます。
											
									
										必要な書類は何ですか?
										
									
								
								必要な書類は何ですか?
												主に以下の書類が必要です。
												・借地契約書(賃貸借契約書)
												・権利証または登記識別情報
												・印鑑証明書
												・本人確認書類(運転免許証など)
												・建物の登記簿謄本(登記簿上の名義人が誰か確認のため)
												これらは原則ご自身で用意していただきますが、分からない点はサポートします。
											
									
										契約から現金化までどれくらいの期間がかかりますか?
										
									
								
								契約から現金化までどれくらいの期間がかかりますか?
一般的には1〜2ヶ月程度ですが、地主の承諾取得や測量の有無によっては2〜3ヶ月かかることもあります。
									
										買取にかかる費用はありますか?
										
									
								
								買取にかかる費用はありますか?
												弊社が直接買取を行う場合、仲介手数料は不要です。
												ただし、司法書士報酬や登記費用などの実費が発生することがあります。
											
									
										地主への承諾料は誰が負担するのですか?
										
									
								
								地主への承諾料は誰が負担するのですか?
												ケースバイケースですが、買主側で負担することが一般的です。
												交渉次第では売主側負担となる場合もあるため、事前に取り決めを行います。
											
									
										測量費用は必要ですか?
										
									
								
								測量費用は必要ですか?
												境界が不明確な場合や、土地の面積確認が必要な場合は測量が必要になることもあります。
												この費用は基本的に売主負担ですが、事前相談により買主負担となることもあります。
											
									
										借地権の更新はどうなりますか?
										
									
								
								借地権の更新はどうなりますか?
												借地契約の更新時には、更新料が発生するケースが多く、一般的には借地人(新所有者)が負担します。
												売却時点で更新時期が近い場合、その費用の負担については売主・買主間で調整されます。
											
									
										建て替えはできますか?
										
									
								
								建て替えはできますか?
												建て替えには基本的に地主の承諾が必要です。
												契約書で「建て替え禁止」などの特約がある場合もあるため、事前確認が重要です。
											
									
										底地(土地の所有権)も一緒に売却できますか?
										
									
								
								底地(土地の所有権)も一緒に売却できますか?
												はい、借地権と底地をセットで売却する「一括売却」も可能です。
												この場合、地主と借地人の合意が必要になるため、調整や交渉が必要となります。
												「借地権のみ」「底地のみ」「セット売却」それぞれにメリットがありますので、ご相談ください。
											
 
							 
							

 
	 
		 
				

