2026.10.14

海外赴任に伴うマンション売却――「9月までの引き渡し」を地域密着の戦略とチラシ2万枚で実現した3ヶ月の軌跡

社長コラム

春先から初夏にかけては、転勤や生活環境の変化に伴う不動産売却のご相談が増える時期です。今回は、ご家族揃っての「海外(タイ)赴任」を機に、葛飾区内の分譲マンション売却をお任せいただき、無事に目標期日通り成約に至った実例をご紹介します。

センチュリー21はりき不動産 代表取締役 針木 康行

【保有資格】
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(AFP)・賃貸不動産経営管理士
【経歴】
1996年〜2001年まで地元の不動産業者で働く。2001年〜現在 センチュリー21はりき不動産代表。

目次

ご相談の背景:「9月引き渡し」という明確なタイムリミット

5月、ご家族で海外赴任が決まったオーナー様がご来店されました。 スケジュールを伺うと、ご主人が先行して7月に現地へ赴任され、奥様とお子様が9月に合流する予定とのこと。つまり、「ご家族全員が出国する9月までに引き渡しを完了させたい」という明確な期限がありました。

対象物件は、葛飾区内の駅徒歩圏にある約75㎡・ファミリータイプの分譲マンション。オーナー様が築5年の頃に約3,180万円で購入され、丁寧にお手入れを重ねながら住まわれてきた思い入れのあるお部屋です。

不動産取引において、残された期間が実質3〜4ヶ月というのは決して余裕のあるスケジュールではありません。売却活動の遅れは、出国後の遠隔手続きという大きな負担をご家族にかけることになります。

査定価格と「価格戦略」のすり合わせ

オーナー様が気にされていたのは、「いくらで売り出せるか」という価格設定でした。

・市場相場の冷静な分析

近隣相場(平米単価約55万円前後)から算出した適正相場は4,100万円〜4,200万円前後。目標売却額を4,000万〜4,500万円のレンジに設定し、売出価格は4,380万円前後が妥当とご提案しました。

・他社査定(4,480万円)や過去の高額成約事例への見解

他社から提示された4,480万円という強気の価格や、過去に同マンション内で5,000万円超で取引された事例についてもご質問をいただきました。過去の高額事例は「フルリノベーション済み」による付加価値が乗った特殊要因であることをプロの視点から客観的に解説。いたずらに高値で売り出して反響を逃し、期限を過ぎてしまうリスクをお伝えしました。

あわせて、期限内に確実に成約させるためのステップとして、「反響を見ながら1ヶ月ごとに価格を見直していくスケジュール案」をご提示しました。

「一般媒介」と「専属専任媒介」――プロとしての助言

オーナー様は当初、複数社に競わせる「一般媒介」での売却も検討されていました。他社との面談も控えていらっしゃったため、私は不動産のプロとして一つの重要なアドバイスを差し上げました。

「もし他社様とも一般媒介で進められる場合、この『段階的に値下げしていくスケジュール』は他社には伝えない方が賢明です」

一般媒介の場合、一部の会社では「後から値下げされるなら、最初からその価格まで指値(値下げ交渉)を入れて早く決めてしまおう」と買い手側有利に誘導してしまい、本来高く売れるはずの物件が安く叩かれてしまうリスクがあるためです。

目先の契約獲得だけでなく、売主様にとっての最大利益とリスクを率直にお伝えしました。

専属専任媒介での受任と、迅速な地域密着アクション

ご相談から2週間後、オーナー様から「センチュリー21はりき不動産に専属専任で任せたい」との力強いご連絡をいただきました。当社の誠実な提案と、葛飾エリアでの販売実績を信頼していただけた瞬間でした。

9月の出国・引き渡しに向けて、即座に販売体制を整えました。

・こだわりの物件写真の撮影

居住中の売却では第一印象が命です。オーナー様のご協力を得て、リビングや水回りを最も魅力的に見せるアングルで撮影を実施。

・地域限定チラシ20,000枚の配布

マンションの購入希望者は、実は「同じ学区内」「近隣に住む親族の近く」など、周辺エリアにお住まいの方が極めて多いのが特徴です。物件の魅力を凝縮した専用チラシを制作し、周

辺地域へ2万枚を集中ポスティングしました。

結果:地元のご家族とのご縁、3ヶ月でのスピード成約へ

ポスティング直後、チラシをご覧になった近隣にお住まいのご家族からお問い合わせをいただき、内覧を経て正式にお申込みをいただく運びとなりました。

売買契約の締結: 媒介契約締結から約3ヶ月

引き渡し: 当初のご希望通り、奥様とお子様が出国される9月中に無事完了

ご主人様が不在となる期間も、奥様と密に連携を取りながら段取りを進め、ご家族全員が安心してタイへの新生活へ旅立たれるのをお見送りすることができました。

結びに:葛飾の不動産売却は「正確な相場観」と「地域力」が鍵
不動産売却、特に「転勤」や「住み替え」のように期限が決まっている取引では、単に高い査定価格を提示する会社を選ぶのが正解とは限りません。

・相場に基づいた現実的な価格戦略
・売主様の利益を守るためのリスク提示
・地域特性を熟知した泥臭く確実な集客力(ポスティング等)

この3つが揃って初めて、期限内での「納得のいく成約」が実現します。

海外赴任・転勤に伴うご自宅の売却や、住み替えのスケジュールでお悩みの方は、ぜひ地域密着のセンチュリー21はりき不動産へご相談ください。

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